Technology - The Suite

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敢えてチャレンジした最小単位のシステム構成

スピーカーを小さく。スピーカーを少なく。———ソニックデザインが考えるカースピーカーの理想をひとことで言い表した言葉です。数多くのスピーカーユニットを使うことで1本あたりのユニットが受け持つべき音域や音量を軽減させ、なおかつ音を均一に行き渡らせることが一般的な高級カスタムカーオーディオやプレミアム系純正カーオーディオの設計方針であるのに対し、<The Suite PREFIX>では逆に、1本あたりのユニットの性能を極限まで引き上げる代わりに口径と数とを必要最小限に絞り込むことで、隅々にまでフォーカスの合ったナチュラルで高鮮度な音を目指しています。<The Suite PREFIX>は、これまで誰も試みなかった方法でオーディオ再生の本質に迫る、ソニックデザインの独創性を象徴するシステムなのです。

52mm口径ワイドレンジドライバー「SD-N52N」(左)と77mm口径ウーファー「SD-N77N」。「The Suite」シリーズに使用するすべてのユニットは1セットごとにペアマッチングを図った選別品です

フロントスピーカーモジュール「The Suite Unison-Array」

<The Suite PREFIX>のフロントスピーカーには、30cm級サブウーファーを余裕をもって駆動できるほどの外磁型ネオジウムマグネットと大口径ボイスコイルによる超弩級磁気回路、剛性・軽量・適度な内部損失の3要素を妥協なく兼ね備えたHAC(ハイブリッド・アラミド・カーボン)コンポジット振動板や高剛性アルミモノブロックフレームなどの技術をわずか52mm口径に凝縮したハンドメイドの超高級ユニット「SD-N52N」(NNクラス)の選別品を使用したフルレンジドライバー・モジュール「The Suite Unison-Array」を装備しました。この「The Suite Unison-Array」では、片チャンネルあたり2本または4本のSD-N52Nをインライン状に配列し、トーンゾイレ(音柱)の原理を応用して音場感を最適化。左右チャンネルすべてのユニットの特性をひとつひとつ選別して揃える入念なペアマッチング作業とも相まって、スピーカーの存在を意識させないナチュラルな聴き心地を実現しています。またエンクロージュアには、バッフル面からバックケースまで継ぎ目のいっさいない完全一体鋳造アルミダイキャスト製を採用し、高剛性・低共振特性と余裕ある内容積を同時に獲得しました。

車室内空間を犠牲にしない2タイプのウーファーモジュール

<The Suite PREFIX>では、フロントスピーカーの低音域をサポートするサブウーファー「The Suite Super-Bass」、またはアディショナルウーファー「The Suite Extend-Woofer」のいずれか1組が設定車種に応じて組み合わされます。

The Suite Super-Bass:パーセルシェルフとボディフレームとのわずかな隙間に装着する車種別専用設計の薄型大容量サブウーファーモジュール。リニアXmax(振動板の最大振幅長)11.2mmを誇る超弩級マイクロウーファーユニット「SD-N77N」(NNクラス)の選別品(4本)、高精度鋳造による3ピース構造アルミダイキャスト製エンクロージュア、そして車室内特性にマッチした絶妙なポートチューニングという三者のコンビネーションにより、サイズを超えた量感と音圧、スピード感あふれる正確無比な重低音の再現を可能にしています。

The Suite Extend-Woofer:左右のリアドア内に装着する車種別専用設計のアディショナル(付加的)ウーファーモジュール。約150Hz 以下のサブウーファー帯域を受け持つ低音専用モジュールを前席乗員からの至近距離に取り付け、従来型サブウーファーでは難しいとされてきたフロントスピーカーとの高度な音の一体感と切れ味、口径を超えたローエンドの伸びを両立させました。ユニットは「SD-N77N」(NNクラス)の選別品を左右各1本、エンクロージュアは専用ポートを組み込んだ高精度アルミダイキャスト製とし、音を濁らせる不要共振を徹底的に排除しながら内容積を最大限確保。大口径サブウーファーによる低音再生では実現し得ない瞬発力と空気感を聴かせます。

メルセデス・ベンツEクラス(W/S212)専用に開発された「The Suite PREFIX212」用の「The Suite Extend-Woofer」(左)と「The Suite Unison-Array」

車室内の音響特性に合わせて各ユニットの取り付け角度と位置関係が計算され、最適な音場制御効果を発揮する「The Suite Unison-Array」(写真は「The Suite PREFIX 216」用)

パーセルシェルフとボディフレームの間に収まる薄型大容量サブウーファーモジュール「The Suite Super-Bass」(写真は「The Suite PREFIX216」用)

車外への音漏れを追放するフルエンクロージュア方式

一般的なカースピーカーがドア内やトランクルーム内に向けてスピーカーユニット背面を開放し、その容積をエンクロージュアとして利用しているのに対し、<The Suite PREFIX>の全スピーカー/ウーファーモジュールには各車専用設計のアルミダイキャスト製フルエンクロージュア方式を採用。これにより各ユニットが本来のパフォーマンスを遺憾なく発揮し、車体や内装材の共振による音質劣化も根本的に防ぐことができます。さらにこの方式では、信号待ちや静かな住宅街などで気になる車外への音漏れも抑えられるため、周囲への迷惑を気にすることなく至高のサウンドを満喫していただけます*。

*音漏れを完全に防ぐ構造ではありません。また安全のため、運転中は適切な音量でお楽しみください。

完全一体鋳造によるアルミダイキャスト製モノブロックエンクロージュアを採用した「The Suite Unison-Array」(左、写真は「The Suite PREFIX212」用)と、限られた空間で最大の音響効果を発揮する高精度アルミダイキャスト3ピース構造の「The Suite Super-Bass」(写真は「The Suite PREFIX216」用)

非圧縮メモリープレーヤー内蔵の特別仕様デジタルプロセッサーアンプ

システムの中枢となるエレクトロニクス部には、CFカード仕様(市販の各種カードアダプターにも対応)の非圧縮メモリーオーディオプレーヤー、デジタルプロセッサー、8chデジタルダイレクトアンプをA4サイズのコンパクトボディに集約した「デジコア808i」ベースの特別仕様デジタルプロセッサーアンプを搭載しました。システムの中核となるプロセッサーアンプ部は、ハイエンドと呼ぶにふさわしい圧倒的な高音質に加え、これからのカーオーディオに求められる軽量・低消費電力もあわせて実現。音質・音場補正から最終増幅までを音質劣化のないデジタル領域で遂行するデジタルダイレクトアンプ方式の採用により、本システム最大の特徴であるシンプルかつ独創的な構成のスピーカー群を厳密にコントロールします。さらに、音質劣化を最小限に抑えながらアナログ音声出力を高精度に取り出す独自のSonoRevive技術によって、純正オーディオシステムの音声も最善の音質で再生します。

「The Suite」シリーズ専用にカスタマイズされた特別仕様非圧縮メモリーオーディオプレーヤー一体型のデジタルプロセッサーアンプ(写真は合成によるもので、実際の製品では内部は見えません)

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